ファクタリングとは?
ファクタリングとは商取取引で発生する、売掛債権を買い取りする売掛債権などを買取することです。
金融機関等の中小企業調達は保証協会、政府系融資に限定されることが多く、プロパー融資では担保に依存する傾向も未だに残っています。
ファクタリングは欧米で古くから用いれており、日本では一般的には知られていない方法でしたが、ここ20年の間で、徐々に中小企業の資金調達に用いられようになりました。
売掛金発生の流れ
↓ 納品:納品又はサービス提供
↓ 締め:当月の請求金額の締め(通常は月末)
↓ 請求:請求書の発行(郵送・メール)※
↓ 入金:支払日に入金(月末締め翌月末払い・翌月末と翌々末払い等)※
ファクタリングの具体例
①納品
〇〇工業は4月中に△△商会に商品100万円分を販売し納品した。
②請求(売掛金)
〇〇工業は月末に請求金額を締め、△△商会へ100万の請求書を発行(支払い期日5月31日)。
ここで売掛金の発生!
③売掛金現金化
発生した売掛金をファクタリング会社に買い取りの申込をする。
買取手数料 3% = 30,000円
・〇〇工業は請求書、納品書等の資料と共に買い取り金額を申込
・ファクタリング会社は、買い取り手数料等を差し引いた金額297万円を〇〇工業に振込
④支払い(期日)
ファクタリング会社は売掛金100万円を回収
ファクタリングのメリット・デメリット
メリット
・比較的簡単に短期の資金調達ができる
・担保不要
・キャッシュフローの改善
・取引先の倒産リスクを保全できる
・貸借対照表のスリム化
・借入金とはならない
デメリット
・手数料が高い
・取引先との関係に影響がある可能性がある
・譲渡禁止の場合、ファクタリングができない場合がある
まとめ
ファクタリングは使い方を間違えなければ有効な資金調達となります。
ファクタリングの会社や種類によっては、審査や手続きがうまくいかな場合もあり、高額の手数料を支払わなければケースもありますので、特に2者間ファクタリングの利用は注意する必要です。
スムーズにいけば、新規でも数日で調達が可能ですので、急な資金調達に向いてはいますが、手数料は一般的な融資などと比べると高くなります。月の売上げの大半の額をファクタリングすることは、おすすめできません。
目安として買い取り金額は月商の1/3以内に抑え、なるべく手数料を抑えることをお勧めします。逆に利益率の高く、手数料の負担を吸収できるであればよいのですが、一般的には月利で数パーセント手数料を吸収できるビジネスは多くはありません。
積極的に売上を伸ばそうとすれば、必ず仕入れ資金や下請けに支払う資金が増加します。そのような機動的な資金をあらかじめ金融機関から調達ルートを確保できれば良いのですが、そのような前向きな資金であっても融資枠の都合で、ビジネスチャンスを失ってします可能生があります。
ファクタリングでは取引先の倒産リスクを保全できる機能(債権の真正譲渡)を備えてるので、取引先の与信をあまり考えずに取引できます。
ファクタリングの利用についてはメリット、デメリットをよく照らし合わせてうまく利用することが望ましいと考えます